新着情報

10月, 2018年

【展示:10.23-12.24】「私は旅人」同時開催「秋の展示」

DATE:2018-10-22

私 は 旅 人

同時開催「秋の展示」

開催期間:平成30年10月23日(火)〜12月24日(月)

開館時間:午前9時〜午後5時

休館日:11月12日、26日、12月10日

不慮の事故から約2年6ヵ月後の1972年12月、首から下の自由を失った星野富弘は、励ましの手紙に対する御礼の返事が書きたい一心で、入院中の病室のベッドの上で、今までやってみたこともないサインペンを口にくわえ、文字を書こうと試みます。目は回り、サインペンを巻くガーゼをよだれでぐしょぐしょに濡らしながらも、何とか書いた初めての文字。明日への生きる希望を見出した星野は、その夜久しぶりにぐっすり眠りました。星野は、サインペンを選んだ理由をこう言っています。「サインペンを使って初めて絵を描いたのは、大学生の頃、学生寮から久しぶりに家に帰り、家の周りをぶらぶらしていたら、なんだか急に絵が描きたくなり、弟のスケッチブックに、マジックペンで落書きをするような気持ちで描いてみたのが始まりでした。思いのままに描けたのが気持ちよくて、得意になって家のものに見せたのを覚えています。それからというものの、マジックペンを使えば、うまい絵が描けるような錯覚をして、スケッチブックを持って野山をうろつき回るようになりました。サインペンを使うようになったのは、マジックペンよりも細かく描けるからでした。筆をくわえて文字を書こうとしたとき、サインペンを選んだのは、そんな前提があったからです。」初期作品の多くを、星野はサインペンで描いています。学生時代や負傷後から慣れ親しんでいたサインペンには、色付きのものが加わり、やがて現在使用している水彩絵の具へと繋がることとなります。その後サインペン画は止めてしまいましたが、退院後の翌年、朝日新聞への作品の連載が契機となり、印刷事情と紙質を考慮したうえで、再びサインペン画を描きます。本展では、1か月に1枚、11年間連載されたサインペン画を掲載した花の詩画集『速さのちがう時計』に収録されている作品を中心に展示します。また、「秋の展示」では、秋の草花を題材とした作品を紹介します。黒のサインペンやフェルトペン等を使用し、線の掛け合わせによって色、質感、立体感が表現された、星野富弘の緻密なペン画の魅力を改めて感じていただければ幸いです。

私は旅人(チラシ)

無断で複写、複製コピーしたり、転載等、二次的に使用することはできません。
Copyright© 2011 Tomihiro Hoshino museum. All rights reserved.

〒869-5563 熊本県葦北郡芦北町大字湯浦1439-2
電話/FAX:0966-86-1600