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【展示】0.1の積み重ね 展(終了)

DATE:2014-05-13

平成26年度企画展

0.1の積み重ね 

 

会期:平成26年5月13日(火) ~ 7月27日(日)

※休館日:第2・4月曜日(祝日の場合は翌火曜日)

 

  
 
当美術館は、平成18年5月に群馬県みどり市立富弘美術館の姉妹館として開館以来、満8年を迎えました。
この記念すべき節目に当たり、「0.1の積み重ね展」を開催します。
富弘さんは、教師となって2か月後、器械体操の模範演技中の怪我によって、手足の自由を失います。体力に絶対の自信を持つ中での、不慮の事故でした。以後、悶々とした後悔の日々、やり場のない苦しみ、絶望の闘病生活が続きました。しかし、9年間の闘病生活中、母の寝食を忘れた手厚い看病と多くの人たちの励ましの中で、入院して2年後には口に筆をくわえて字や絵を描き始めます。
器械体操をしていた富弘さん。大学選手権に出場する程の、実力の持ち主でした。でも最初は易しい技を積み重ねていくことで、鉄棒や吊り輪が出来るようになる。字や絵も同じではないか、時間はたっぷりある。といって始めたのです。文字とは程遠い字が、丸みを帯びた独特な温かくやさしい字体へと変わっていきました。絵は、動けなくなったが故に、観察に比重を置き、その場に居るような精緻な描写が特徴です。添えられた詩文は、高校時代に暗唱した八木重吉、三好達治たちの詩が原点となり、その深みと優しさが伝わります。結果、「詩画」というジャンルを確立し、見事な大輪の花を咲かせ、「詩画作家 星野富弘」の誕生となりました。
『ゼロはいくつ足しても/ゼロだけれど/0.1でも残っていれば/いつか1になり/
百にだってなれる/数学は嫌いだったけれど/この足し算を/やって行こう/今の私は0.1
これは、富弘さんの「むぎのほ(1973年)」です。富弘さん自身が実体験した中から生まれた、自らを直視した鋭い詩文です。世の多くの人たちは、平凡で平穏な日常生活を送っています。しかし、生身の体はいつ大きな事故、病気、怪我等に遭遇するか分かりません。実際に事故に遭った富弘さんは、小さなことの積み重ね、それが幸せにつながるという考えを貫き、現在も意欲的に制作を続けています。
0.1の積み重ね展に県内外からの富弘ファンをはじめ、多くの方々のご高覧をお願い申し上げます。
 

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